3月24日(日) 大阪ライフサポートセンター主催の市民公開セミナーを受講してきました。

3月24日、大阪大学中之島センターで開催された「大災害!自らを守り、家族とともに助かるために」と題する市民公開セミナーを受講してきました。

まず、医師の立場から千里救急救命センター長林先生から阪神淡路大震災をきっかけとしてDMAT(災害時派遣医療チーム)が出来たことを話されました。

今なら、大規模災害発生時24時間以内にDMATが派遣され、救命活動に尽くすことが出来、阪神淡路大震災のような災害時でも5000人の命が救えるだろうと話されていました。

また、いつ起こるかわからない災害のために「皆さんは準備をされていますか」と問いかけ、アメリカのベンジャミンフランクリンの格言を言われました。

By failing to prepare,you are preparing to fail.

準備をしないと言うことは、失敗するための準備をしているのだ

なかなか上手いことを仰います。

皆さん、「正常化バイアス」という言葉をご存じですか?

火事、事故、事件など自らに何らかの被害が予想されたとき、精神が不安定になるのを避けるため都合の悪い情報を無視したり「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」と過小評価してしまうことです。これが手遅れにつながるのです。

避難勧告が出たとき避難されますか? まず「まだ大丈夫」と考え、様子を見るのではないですか。

年に一度の防災訓練もこういった「正常化バイアス」に陥らないための訓練です。

朝倉台の防災訓練でも住民3000人のうち1000人の方にご参加いただいています。

「正常化バイアス」に陥らない賢明な方が多いなと感心しております。

あと、災害現場で被災者が出来る応急手当実演がよかったです。

 

怪我の場合は流水で傷口を洗うのがいいのですね。

止血は、とにかく傷口を無心で10分間押さえ続けること・・だそうです。

大概はこれで出血が止まるそうです。

最後に総括で京都橘大学の西本教授が、応急手当の今昔、迷信に惑わされるなとの講演です。

熱中症対策のスポーツドリンクは糖分が多すぎ糖尿になる、鼻血が出たとき頭を上げて首の後ろをたたくのも迷信、火傷にアロエを塗るのも迷信ですとの目から鱗の話をされました。

なかなか、興味深いセミナーで参考になりました。

 

2019年03月25日