11月25日(日) 朝倉台防災訓練が実施されました。

11月25日、快晴の中、恒例の避難防災訓練が実施されました。

この日は、自主防災会・自治会役員などのスタッフ100名近くが午前7時に4号公園に集合して最終準備にかかりました。

 

最初に、私自治会長、森口自主防災会会長の挨拶の後、早朝から来られていました桜井警察署警備課長様からも励ましのお言葉をいただきました。

その後、坂口自主防災会副会長から諸注意があり、スタッフはそれぞれの持ち場の準備にかかりました。

前日にテント設営・各コーナーの縄張りは終了していましたので、スタッフの動きも迅速です。


集会所横の防災倉庫からも人海戦術で荷物の搬送です。

公園東側には放水ポンプと軽トラに積み込んだ水タンクが用意されました。


炊き出し班はご飯を炊いたり、豚汁を作ったり大奮闘です。


桜井警察署からパトカーも応援に駆けつけてくれました。

また、慈恩寺区からも朝倉地区消防団が駆けつけてきてくれました。

午前8時30分、大地震が発生したとの想定で訓練開始です。

各町会の方々が指定された避難公園に集合します。

6号公園です。点呼・安否確認の後、対策本部のある4号公園に移動します。

7号公園です。

1号公園です。

3号公園です。3号公園では、奈良テレビのスタッフが取材のためにスタンバイして避難者に取材をしていました。(*^_^*)

4号公園です。ここは対策本部のある防災実演会場にもなりますので移動はありません。

続々と4号公園に避難者が集合します。

対策本部で、各町会の参加員数確認をします。その際、児童生徒達の確認も行い訓練に参加して貰います。

子供達には災害時ボランティアスカーフを着用してもらいました。 子供でもいざ大災害が起こったときには救助スタッフとして活躍していただくためです。

皆さんに集合していただいた時点で、対策本部長である私自治会長の合図で実戦訓練の開始です。


まず最初は、消火班によりますポンプ車による放水訓練です。


続いて、野営設営班によりますスタードームテントの組み立て訓練です。これは近くにある竹林の竹を骨組みにしてブルーシートを使ってテントを作る訓練です。

竹を縦に四つ割りにして骨組みを作ります。奈良テレビレポーターの國嶋絢香さんも子供達と一緒に竹割りの実践体験です。

立派なドームテントができました。

次は救出救護班によります負傷者搬送訓練です。

竹と毛布を使って簡易担架を作り搬送したり、救助担架フレストを使って階段を想定しての搬送訓練をしました。

次は、衛生班による簡易トイレ・着替えテント設営訓練です。

 

そして生活物資班によります段ボールベットの組み立てです。桜井市は段ボール会社と協定を結んでいますので、災害時は要請すれば段ボールベットが搬入されるシステムになっており安心です。

思ったよりも頑丈で、大人が10人乗ってもつぶれることはありません。

 

次は民生委員さんがそろえた防災グッズの展示です。非常時に備えてどういったものを日頃備えればよいか、住民の皆さんも興味津々で見ておられました。

また、民生・児童委員さん方による車椅子体験コーナーでは車椅子の操作について体験していただきました。

 

続いて私、自治会長によります災害用浄水器の使用実験です。災害時、断水による水不足は深刻です。たとえ送水管が無事でも停電が続けば送水ポンプが動かず断水となります。

もし南海トラブ地震が起これば自衛隊・消防・警察の大半は被災沿岸部に投入され、市の給水車が朝倉台に来る可能性はかなり低いです。幸い朝倉台の側には初瀬川がありますのでこれを活用し「逆浸透膜浄水器」で浄水すれば無菌で安全な水を住民の皆さんに供給することができます。

 

次に再び野営設営班による身近なものでする応急手当とロープワークです。ネクタイによる止血、レジ袋を使って三角巾代わりにしたりして活用方法を披露しました。


警察コーナーでは、パトカーの装備品や警備の着装品にみんな興味津々です。


また、消火班は住民の皆さんに消火器の使用法について説明し、水消化器を使って実戦訓練をおこないました。

 

炊き出し班では、アルミ缶を使ったご飯の炊き方指導を行い試食していただきました。


また、野菜ジュースを使ってアルファ米をおいしくいただく方法では、皆さん味見をして頂き好評でした。


畿央幼稚園の宮本園長先生もスタッフの皆さんと応援に駆けつけてくれて、防災カレーを振る舞っていただきました。

また、豚汁も住民の皆さんに味わっていただきました。


寒い中、温かい豚汁は大好評でした。


訓練終了後、奈良テレビ國嶋レポーターから私と坂口自主防災会副会長がインタビューを受けました。慣れない取材で噛み噛みの汗々でした(^_^;

 

その後スタッフみんなで手分けして撤収作業です。飛ぶ鳥跡を濁さず!みんなで公園を元通りきれいにしました。


今回の訓練参加者は前回を上回る1053名の方にご参加いただくことができました。

世帯別でも1005世帯中700世帯、実に70パーセントの参加率を達成することができました。

また、朝倉小学校山本校長をはじめ桜井市危機管理課長、桜井市社会福祉協議会、慈恩寺区・黒崎区・外山区、明日香村などの区長さんや防災関係者の皆様方21名も見学に来られ「訓練内容も参考になる点も多く素晴らしいが、なにより朝倉台の皆さんは一体感が凄い」とのお誉めのお言葉をいただき、自主防災会をはじめスタッフ一同報われた思いです。

大災害はいつ来るかわかりません。住民の皆さんの身の安全をどのように守るか。

住民の皆さんの危機意識をいかに保つかは、やはり繰り返しの訓練しかありません。

自主防災会の皆様、自治会役員スタッフの皆様、畿央幼稚園の皆様、桜井警察署の皆様、朝倉消防分団の皆様、本当にありがとうございました。皆様方のボランティア精神には敬服いたします。

また参加していただいた住民の皆様方、ご協力感謝いたします。

 

2018年11月28日