玉列神社本殿の修理

5月12日は朝倉台北側にあります素戔嗚(すさのお)神社・玉列(たまつら)神社の月次祭(つきなみさい)でした。

どちらも慈恩寺区の神社で、玉列神社は後ろに控えます三輪山の大物主神の御子神である玉列王子神がご祭神で平安時代の延喜式にもその名前が見られることから、大和政権当時にはすでに存在したものとみられます。 社格は大神(おおみわ)神社の摂社です。

 

 

素戔嗚神社はこの玉列神社の境外末社の扱いで慈恩寺の村社です。ご祭神は「素戔嗚尊」ですが、村では「天王さん」と呼ばれており神仏習合の時に午頭天王と混同されたものと思います。本殿の裏には大きな磐座があり最も古い形態の神社と言えます。

この神社の境内(ブランコやら滑り台のある辺り)からは弥生式土器の発掘が見られることから古代から祭祀が行われていたことがうかがえます。

 

昨年、玉列神社の本殿(春日造)の檜皮葺の屋根がアライグマらしきものにめくられひどい有様となり、また、本殿も傾いてきていたため大神神社によって本格修理がなされることとなりました。

神様には拝殿内の仮殿にお移りいただき、本殿の修理が始まりました。修理には4ヶ月ほどかかるそうで、秋の例祭(10月12日)には間に合わせるそうです。今回の修理にあたり、本殿屋根裏から棟札が見つかり明治初年の造営であることがわかりました。

両神社とも朝倉台にも縁の深い神社ですので大切にしていきたいと思います。

 

2018年05月13日